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フォトショップを使った、幻想的なCGコラージュを、コラムとともに毎週お届けします。「公募展」に寄せられた読者のみなさまの作品をご紹介するコーナもあります。鑑賞派のあなたも、創作派のあなたもぜひどうぞ! |
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■■41号「グレムリン」■■ |
2003年02月11日(火) |
◇◆ご挨拶◆◇
やったー! ついに50万アクセスを達成致しました。アクセス数が全てではないものの、やっぱり50万は感慨深いものがあります。これも読者の皆様のご愛顧あってのこと。本当にありがとうございます。
そこで「50万達成企画」として何かイベントページを作ろうと思いました。以下の中から、どの企画がいいでしょうか?
(第一案)「幻想画廊よりぬき写真集」プレゼント
ギャラリーの中から私が選んだ作品を写真集にして、抽選でプレゼント! 写真集は非売品です。
(第二案)マリアのご挨拶ムービー
いつもお世話になっているみなさまへ、動画でご挨拶いたします。合成でない、生(?)のマリアが見られます。
(第三案)マリアの秘蔵写真を公開
作品制作中の私、普段の私、ちょっとセクシーなショット……も含めて秘蔵写真をアップ!
この中からぜひ見てみたいという企画を教えてくださいな。(どれも今ひとつ? そんなイジワル言わないで〜)
◇◆今週のギャラリー◆◇

大きな画像はこちら
そうさ。この女なんだよ。男は、飛行機乗りは、彼女に出逢うために、空を飛ぶのさ。彼女に出逢うために鉄の鳥を発明したのさ。。
(井上雅彦 『グレムリン』より)
本日はご搭乗ありがとうございます。離陸の前にお客様にご注意がございます。左右の窓をご覧下さい。翼の上に何かがお見えになるときは、すぐにお近くの乗務員にお知らせ下さいませ。え? 緑色の人間が翼に乗っている? なんてこと! 機長! 機長!
飛行機の中に潜んで、時々悪さをする緑色の妖怪、それがグレムリンです。グレムリンというと、ジョー・ダンテ監督の『グレムリン』という映画を思い出す方もいらっしゃるでしょう。
主人公の少年はチャイナタウンで、不思議な生き物「モグワイ」を見つけます。でも彼は飼うときの3つの約束を守らかったため、モグワイが残虐な怪物「グレムリン」に変身してしまうのです。グレムリンは、物を壊しまわり街中をパニックにおとしいれます。
またSF作家、リチャード・マシスンの『高度2万フィートの悪夢』では、翼の上で金属板をはがす怪人と戦う、主人公の恐怖を描いています。飛行機に乗って翼を見ると、結構バタバタと揺れ動いてますよね。その様子を見るとグレムリンが乗っているんじゃないかと、いつもこの小説を思い出します。
グレムリンが有名になったのは第二次世界大戦中の英国。どんなに念入りに整備をしても、なぜか飛行機のエンジンが故障してしまうことが何度もありました。パイロットや整備士たちが不思議がって調査したところ、なんと真夜中に格納庫の中で、飛んだりはねたりしている緑色の妖精を目撃したのです!
もちろんこれは英国空軍の飛行機乗りの間でささやかれた伝説なのですが、実際に思いがけない飛行機の故障があることを、整備士は「グレムリン効果(GE)」と呼ぶそうです。
グレムリンの名前の由来は「嘆き悲しむ」と言う意味のアングロ・サクソン語Gremianから来たとか、グレンデルという怪物の名前からとられたとか、爆撃基地の飛行中隊の名前からつけられたなど、様々な説があります。ビール飲みを意味するフレムリンという言葉が変化したといわれることもあり、そのせいか、空のビール瓶を飛行機に乗せておくとグレムリンが現れないというおまじないも信じられています。
悪いことばかりするイメージがあるグレムリン。実は職人を守護したり、新技術を人間に教えたりといい面もあるのです。例えば、ベンジャミン・フランクリンの電気を手伝ったとも言われていますし、ジェームズ・ワットはグレムリンの示唆によって蒸気機関を発明したそうです。
元々グレムリンは、人間を手助けする妖精でした。しかし人間は自分たちの技術に慢心してしまいました。グレムリンは、自分たちを軽く見る人間に激怒し、機械を自由自在に操って、人間に復讐をするようになったのです。
何度も整備したはずのエンジンのネジが、なぜかゆるんでいた。直したばかりの自動車が、どうしても動かない。さっきそこに置いたばかりのスパナがどこかへ行ってしまった……。こんな時はグレムリンがいたずらして、人間が困っている姿を見てこっそり笑っているのかもしれません。
実は私の家にも一匹住み着いているんですよ。コンピュータの中に。作品がやっとできたという瞬間にコンピュータをフリーズさせたり、何の衝撃も与えていないのに、なぜかハードディスクがガチガチとおかしな音をたてて壊れたりするんです。まったく困ったもんです。
でも締め切り直前に驚くほど筆がすすんだり、どっからともなくアイデアが浮かんだりするのが彼らのおかげだとしたら、プラスマイナスゼロかな。
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参考文献
井上 雅彦
実業之日本社
2002.12
飛行機乗り達が夢想するグレムリンの他、ユニコーン、カトブレバス、龍……など空想上の獣たちを、ホラーの第一人者井上雅彦が美しい短編で描きます。ひと味違う、幻想物語。
◇◆今週のギャラリーの作業工程◆◇
こういう作品で一番大変なのが、画像探し。上手く飛行機のフリー素材が見つかったから良かったです。いい画像がないと不本意ながら、他の画像でなんとか作品を作らねばならないんですよね。
毛皮の画像を手足に貼り付けて獣っぽくた後、肌の色を色調補正で緑色に変えました。耳は猫の耳をつけました。シリアスになりすぎないように、コミカルな味を出しました。
◇◆公募展今週の一枚◆◇ テーマ「自由テーマ」
このコーナでは、ホームページ「幻想画廊」の「公募展」(画像投稿掲示板)に投稿された作品の中から1作品をご紹介しています。

○使用した画像加工ソフトと画像加工歴を教えてください
フォトショップ6.0、約3年。
○この作品について一言
子供の頃に見た幻想的な万華鏡の世界。この作品では、その幻想的な美しさと、子供の時に抱いていた夢を忘れないようにと作りました。
○あなたにとって画像加工ソフトとは何ですか?
夢を紡ぐもの。
○ホームページをお持ちでしたら、PRをどうぞ
フォトコラージュギャラリーをメインに、イラスト、基礎講座、フォトコラージュコンテスト、チャット、お絵描き掲示板等があります。一度来てちょ。
「digitalizm(デジタリズム)」http://crazy.jp/~digitalizm/
○マリアから一言
昔遊んだ万華鏡を思い出す、ノスタルジックな作品です。ため息が出ます! 蝶の重なり合ったイメージが、とても美しく幻想的。よく計算された色彩によって、万華鏡の華やかさが上手く表現されていますね。
◇◆編集後記◆◇
先日のコロンビア号の墜落事故は本当にショッキングでした。飛行機事故と妖怪をテーマにしたこの作品は、事故よりも前に作ったものです。今回配信することは少し迷いましたが、あまりに神経質になりすぎるもの変ですし、機械の中に住むグレムリンのことを忘れずに、注意を怠らないというのも大切だと思い、そのまま配信することにしました。
宇宙飛行士達ももちろんですが、彼らのご家族のことを思うと胸が痛みます。無くなられた彼らとご家族の安息とともに、7人の宇宙飛行士のためにも、この事故を乗り越えて、宇宙開発が継続され発展することを願います。
「幻想画廊」 (c) Maria Garcia, 2002-2008