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フォトショップを使った、幻想的なCGコラージュを、コラムとともに毎週お届けします。「公募展」に寄せられた読者のみなさまの作品をご紹介するコーナもあります。鑑賞派のあなたも、創作派のあなたもぜひどうぞ! |
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■■77号「サンタクロース」■■ |
2003年12月23日(火) |
◇◆ご挨拶◆◇
「メリークリスマス! 明日はクリスマスイブですね! 皆さん楽しんでますかー! え、私? やだなあ、野暮なこと聞かないでくださいよ。も・ち・ろ・ん、仕事ですよー! ワーイ! 死ぬほど忙しいぞー! やけくそ入ってまーす!(飲んでませんよー!)」
……。ということを去年のメルマガで書きました。今年ですか? 風邪が悪化し、ぜんそくの発作まで引き起こして、ひょっとしたら病院で過ごすことになるかもしれません。そんな中メルマガとサイト、そしてプレゼント年賀状を作ってる私に幸あれ。
なんでこう毎年ひどいクリスマスになるんでしょうねー。日頃の信仰心が足りないのでしょうか。皆さん、私の分までハッピーホリデーを楽しんで下さいね。ぐすん。
◇◆今週のギャラリー◆◇

大きな画像はこちら
帽子と同じく上着も赤で、白の縁どりがしてある。ズボンも赤で、裾は重たげな黒いブーツにたくしこまれた。
(デズモンド・モリス 「クリスマスウォッチング」より)
赤いドレスに白い羽をつけたマリアサンタです。今年一年頑張った大人たちに、自動車や家などでっかい贈り物を配り歩いています。ちょっと疲れてビルの谷間で一休み。
好評の巨大娘シリーズです。Joy to the World! 今もどこかで戦いが続いていますが、どうかこの日だけでもこの世界に平和と喜びあれ!
ところでサンタクロースと言えば、白い毛皮のついた赤い上着に、赤いズボン。ナイトキャップのような赤い帽子に、黒の長靴。誰でもこの衣装を思い浮かべますよね。
最近では、コスプレ用の赤いスカートコスチュームや、赤白のブラとショウツにガーターベルトなんていう、クリスマス用セクシー下着なんていうものも、ドンキホーテ(深夜営業の大型小売店)の店頭に並んでいたりしますね。赤と白であれば何でもOKといった感じです。
ま、風邪で寝込んでる私には関係のない話ですけどね(うう。ちょっと後ろ向き)。でも、どうしてサンタクロースの洋服が赤と白なのか知っていますか?
実はあの赤と白の衣装は、コカコーラ社が決めたんです。はい、あの世界的に有名な清涼飲料水メーカーですね。昔からの言い伝えなどとは全く関係ないのです。
コカコーラ社が広告のキャンペーンをするまでは、サンタクロースの衣装というのは特に決まっていませんでした。しかし、コカコーラの一大キャンペーン以降一変してしまったのです。
昔のサンタの衣装は色んな色の服を着ていました。緑も、水色も、茶色も、赤も。北欧のイメージから、全身茶色の毛皮で覆われた、あったかそうな衣装のサンタもいました。もともとサンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスは司教ですから、司教服姿で描かれることも多かったのです。
1931年のこと。コカコーラ社は冬のキャンペーンのためにサンタクロースをキャラクタとして使うことにしました。冷たいコーラは、冬にはどうしても売り上げが落ちてしまうので、大々的に販売促進の広告を打たねばならなかったのです。
雇われたのはハッドン・サンドブロムというアメリカ人の画家。彼はコカコーラ社のシンボルカラー「赤と白」を衣装に使うことにしました。サンドブロムはご近所の、引退したセールスマンのおじいさんをモデルにしたそうです。
まるまると太った陽気なおじさんにたっぷりとした白いヒゲをつけて、赤い上着とズボンを着せました。黒いベルトをお腹に巻いて、どっしりしたブーツをはかせてできあがり。
現在私たちが想像するサンタクロースは、たった一人の画家が創り上げたイメージだったのです。
このエピソードを知ったとき、私はサンタのロマンチックな伝説と、アメリカナイズされた商業広告とが結びついていることに驚きました。そしておそらく世界中の子供たちに「サンタさんの絵を描いて」と言ったら、赤と白のクレヨンを選ぶだろうと思い、ちょっと残念な気がしました。
サンタクロースというのは一種の妖精です。妖精を実際に見たという人はほとんどいないわけなので、コカコーラ社のキャンペーン以前は、子供たちは思い思いのサンタクロースを想像したことでしょう。
たとえばこのギャラリーでも何度か取り上げた「人魚」。昔の文献の絵を見ていると、実に様々な人魚像があって面白いのです。首から下が直接魚になっているもの、尾びれが二股に別れているもの、ヘビのように長い胴のもの、猿のような変な顔をしているもの……。
私も、胴が短く短足の中国風人魚、つるりとしたイルカのような人魚、ウロコとひれが魚っぽい人魚など、いくつか描いてみました。いろいろと想像できるので楽しいのですが、例えば「人魚は赤い魚の下半身で、金髪、青い目」なんて決まってしまったらつまらないなあと思うのです。
まあ、でも子供たちが実際にワクワクしながら想像するのは、サンタさんというよりも、サンタさんがくれるプレゼントの方でしょうね。そして、そのサンタさんの顔は、サンドブロムの描いたおじさんではなくて、優しいお父さんの顔かもしれません。
Coke and Santa (English) (翻訳はこちら)
コカコーラのサンタイラストがたくさんありますよ。
参考文献
デズモンド・モリス
扶桑社
1994.11
クリスマスに関する53の謎について解説しています。著者 がイギリス人なので、イギリスのクリスマスの様子が分かります。イギリスの女王様はなぜクリスマスのスピーチをするようになったかは知りませんでした。
◇◆今週のギャラリーの作業工程◆◇
赤いドレスに羽をクリップでつけてサンタの衣装にしました。夜景の美しい画像がなかなか見つからなかったので、素材集のビルの画像にイルミネーションの加工をしてクリスマス風景にしました。
ビルに反射する人物の影を描いたり、色調を整えます。ブラシツールの「カスタムブラシ」から「雪片」を選んで、大きさを変えながら全体に雪の結晶を白で描きました。ロマンチックなホワイトクリスマスです。
◇◆公募展今週の一枚◆◇ テーマ「食」
このコーナでは、ホームページ「幻想画廊」の「公募展」(画像投稿掲示板)に投稿された作品の中から1作品をご紹介しています。

○使用した画像加工ソフトと画像加工歴を教えてください
Photoshop Elements 加工歴…たぶん1年半くらい
○この作品について一言
最近は骨なし魚が流通しているくらいだから…
○あなたにとって画像加工ソフトとは何ですか?
以前は作品作りのツールとして。最近はイラストの背景製作くらい
○ホームページをお持ちでしたら、PRをどうぞ
フォトショ、ペインター、イラレなどでオリジナルイラスト・民俗芸能イラスト・似顔絵などを節操無く描いてます。
「Black Pepper」http://members.jcom.home.ne.jp/oitch.t/
○マリアから一言
皆様、よーくご覧あれ。鯵がチャック式で開かれています。自然な合成ですね。最初からこんなふうなら調理も楽? 何でも品種改良してしまう人間をちょっぴり皮肉ってもいるようです。
◇◆編集後記◆◇
デンマークには「グリーンランド国際サンタクロース協会」というものがあります。ここは、公認のサンタクロースを認定している協会なんです。ちゃんと認定試験があって、それをパスしなければサンタクロースにはなれません。現在全世界に180人もの公認サンタクロースがいるんですよ。
日本にもただ一人、この協会の認定書を持ったサンタさんがいます。その名もパラダイス山元さんです。私の大好きなラテンアーティストであり、マン盆栽や、餃子の評論家などマルチな活動をされています(以前はカーデザイナだったとか)。NHK教育の「英語であそぼ」にもサンタ役で出演していますね(この番組の"?Donde esta Santa Claus? "という曲が明るいラテン調で好きなのです)
彼は真夏にサンタの衣装を着てデンマークへ行き、この試験にパスしました。サンタっぽい外見であることが第一条件ですが、実技試験が面白いんです。専用の家のセットの、屋根から煙突に入り、暖炉に出て、制限時間内にまた外に出なくてはいけません。公認のサンタクロースは、デンマークで行われる「世界サンタクロース会議」に出席するなど、大まじめでやっているところがユニークですね。
「サンタクロースサイト」http://www.santaclaus.jp/index.html
「幻想画廊」 (c) Maria Garcia, 2002-2008