「描画モード」は初心者にとってちょっと分かりにくい概念ですが、実際に描画モードを変化させて、その違いを見てみましょう。
描画モードの変更はレイヤーパレットで
描画モードとは何か? それは「ブラシ・塗りつぶしなどで描く時の画像、またはレイヤーの重なりにおいて、上のピクセルと下のピクセルの関係を設定するモード」です。
うーん、これじゃよく分かんないですね。じゃあまずはレイヤーに限ってご説明すると、「上のレイヤーと下のレイヤーの重なり方を設定するモード」なんです。
普通デフォルトの状態では、レイヤーの描画モードは「通常」です。2つのレイヤーのうち、上のレイヤーの描画モードを様々に変えると、見た感じがガラリと変わります。
この画像を例にとって描画モードを学ぼう
描画モードの中でよく使うものをいくつか例にあげてみます。どんな風に画像が変わるか見てみてください。
下のレイヤーはバラの背景、上のレイヤーは女性の画像
最初は普通の「通常」モード。上のレイヤーは女性の顔、下のレイヤーはピンクのバラです。
これを基本として、上のレイヤーの描画モードを変えてみましょう。
女性のレイヤーを乗算モードにしてみる
「乗算」は上下のレイヤーの色と色をかけ合わせた色です。合成された画像は元の画像よりも暗くなります。
たとえばカメラのフィルムを重ねると色が重なった部分の色が暗くなりますよね。そんな感じに色が重なった部分が暗くなると考えればOK。
女性のレイヤーをスクリーンモードにしてみる
「スクリーンは乗算の反対」と覚えましょう。これは下のレイヤーの色の反転色に上のレイヤーの反転色がかけ合わせられるのです。
ちょっと想像しづらいですね。ではこんな風に覚えておいてください。
「上のレイヤーの白の部分は白に、黒の場合は下の画像の色がそのまま透き通る」
この効果を使った画像加工の仕方をフォトショップ講座2「1 : 花に囲まれ、ブロマイド!」で解説しています。合成作品の作成例を見るとさらに分かりやすいはずですよ。
女性のレイヤーをオーバーレイにしてみる
「オーバーレイ」は「乗算とスクリーンを組み合わせたモード」と覚えましょう。
つまり下のレイヤーの色の輝度が51パーセント以上だと「乗算」、50パーセント未満だと「スクリーン」のモードが適用されます。
簡単には「ハイライト部分はスクリーンで明るくなり、シャドウ部分は乗算で暗くなる」と考えると理解しやすいかも。
実際に描画モードを変えてみると、画像の合成イメージがかなり変わりますよね。
他にも描画モードは「ディザ合成」「ソフトライト」「ハードライト」「ビビットライト」「リニアライト」「ハードミックス」「覆い焼きカラー」「焼き込みカラー」「比較(暗)」「比較(明)」「差の絶対値」「除外」「色相」「彩度」「カラー」「輝度」があります。
ううう。こんなにあるとこんがらがってしまいますね。まずは実際に描画モードをあれこれいじってみましょう。加工を続けるうちに徐々にそれぞれの描画モードの違いが分かってくるはずです。
ここでちょっと便利な描画モードの使い方をご紹介します。
パーツをぴったり同じ位置に移動したい時は?
下のレイヤーと同じ画像をコピーペーストしたとき、下のレイヤーと全く同じ位置に配置したいのにズレてしまうことがありますよね。
画像の不透明度を変えて「こんなもんかな?」と重なり具合を見ながら移動する方も多いはず。
上のレイヤーを「差の絶対値」にするとこんな画像になる
そんな時に上のレイヤーの描画モードを「差の絶対値」にしてみましょう。すると左のような画像になります。
パーツがぴったり合ったとき、真っ黒になる!
「差の絶対値」とは上のレイヤーの画像を下のレイヤーの画像を比較して明るい色から暗い色を引いたモードです。
上のレイヤーを「差の絶対値」にしたとき、もし下のレイヤーと上のレイヤーのパーツがぴったりと合っていれば、真っ黒になるはずです。
そこで真っ黒になるまで上のレイヤーのパーツを移動ツールを使って移動してみましょう。
アバウトな移動ではなく、ピクセル単位で上下のレイヤーのパーツの位置を合わせることができますよ。お試しあれ。
「幻想画廊」 (c) Maria Garcia, 2002-2008