加工前
遠近のある風景を使って合成作品を作る際に大切なことって何でしょう?
今回の課題では奥行きのある画像の合成を学んでみましょう。
今回使う主なテクニックはフォトショップ道場17日目で学んだ「アルファチャンネルって何?」やフォトショップ道場18日目で学んだ「いろんな切り抜きの方法」などです。
加工後
こちらは加工後の画像です。フランスの凱旋門とエッフェル塔を使って、巨人の積み木遊びの光景を作成してみました。
複数の画像を用意する時に気をつけねばならないのが、「光の方向・角度・強さ」です。これらがそれぞれの画像で違っていると、いくら綺麗に切り抜いて合成したとしても不自然になります。
光の方向・角度・強さが違っている画像をどうしても使わなくてはならない場合、反転させたり、手描きで影を入れたり、レベル補正や色調補正で修正を加えます。しかし、よけいな手間がかかりますし、最初から光の方向・角度・強さがそろっている合成画像のリアルさには及びません。
元画像を探すときには影に着目しましょう。同じ方向に同じくらいの長さで伸びていたり、同じくらいの濃さの影になっている画像をピックアップするといいですよ。
見物している男性
見物している男性
■使用素材
「素材辞典・イメージブック2 30 人物・男性編」
凱旋門
凱旋門
■使用素材
「素材辞典・イメージブック6 103 フランス・イタリア・スペイン編」
エッフェル塔
エッフェル塔
■使用素材
「素材辞典・イメージブック6 103 フランス・イタリア・スペイン編」
巨人の手
巨人の手
■使用素材
「素材辞典・イメージブック18 手の表情編」
それぞれのパーツを切り抜く
まずはそれぞれのパーツを切り抜きます。レイヤーの不透明度を変えて、背景の画像を見ながら、配置してみましょう。大きさや角度も変えてみます。
切り抜きの方法についてはフォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。
一応配置してみたものの、なんだかわざとらしい合成
パーツを配置したところです。
エッフェル塔の鉄骨部分から背景を切り取り、巨人の指が透けて見えるようにしました。凱旋門の奥に位置して見えるように余分な部分をアルファチャンネルで消しています。
アルファチャンネルについてはフォトショップ道場17日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。
……うーん。これでもよいのですが「いかにも合成」という画像になってしまっています。
どうしてわざとらしい合成に見えてしまうのでしょうか?
山や建築物などの奥行きのある風景写真の合成にはちょっとしたコツがあります。
空が青く見えるのはなぜでしょうか? 太陽の光は地表に届く前に、空気中を通ります。その途中、空気に含まれる水蒸気やチリに波長の短い青色がぶつかり、散乱するからなんですね。
遠くと近くでは色味が違う
この性質を考えると、遠くにあるものほど、かすみがかって青色を帯びることが分かります。つまり遠くのものは青白く見えるのです。
合成をするときには遠くのモチーフほど青みがかるように明度や彩度などの色調補正したり、「ぼかし」フィルタを適用してみましょう。よりリアルな距離感が出ますよ。
この写真は「素材辞典・イメージブック5 85 世界の山・山脈編」を使用しました。
手の部分を明るく変える
【イメージ→色調補正→色調・彩度】を選び、明度を上げ、彩度をやや落としました。手の部分が青白っぽくなりました。
エッフェル塔を明るく変える
同じように、エッフェル塔も青白くしてみました。ややぼかしもかけています。
見物の男性をぼかす
手前の男性に【フィルタ→ぼかし→ぼかし(ガウス)】をかけて、ややぼかしてみました。
フィルタについてはフォトショップ道場20日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。
完成!
これで完成!
全体の色調を統一
おまけで、全体の色調を統一してみました。
このテクニックは
フォトショップ講座2 「9 : 巨大娘で、ビッグ!」で詳しく解説しています。
余力のある方はちらっと見てみてくださいね☆
加工前
どしん、どしんと、フランスで繰り広げられる巨人の積み木遊び。そんなところにエッフェル塔を置かないで〜。
加工後
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
「幻想画廊」 (c) Maria Garcia, 2002-2008