学校の英語の授業は何時間?

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 読者のアラトゥリエルさんからこんなおたより。ご友人がアメリカの語学学校でスペイン語圏の学生から「一年も勉強してやっとこのレベルなの」と言われムッとしたとか。

 英語から離れた言語を母語とする学生は、英語の習得に時間がかかって当然。私なら、言語学の基礎も分かっていない学生には「あら、『同じインド・ヨーロッパ語族のくせに』わざわざ留学して語学学校に通わなくてはならないとは、あなたも大変ねえ。中国語やアラビア語が話せるようになってから大口叩いてくださいませね。ほほほ」とイヤミの一つも言うところです。

 昨日書いたように、スペイン語圏の人が英語の習得にかかる時間は(最短で)720時間。日本人は3000時間以上が必要でしたね。さてお立ち会い。よく「学校であれだけやったのに英語が話せない」って言いますが「あれだけ」って「どれだけ」でしょう?

 中学校で習う英語は1クラス50分間で週4クラスです。1年間に35週学校に通い、それが3年。
50/60(時間)×4(クラス)×35(週)×3(年)=350(時間)

高校では
50/60(時間)×5(クラス)×35(週)×3(年)=437(時間)

大学では90分授業でしたね。1、2年で2コマずつとします。
90/60(時間)×2(クラス)×30(週)×2(年)=180(時間)


 これらを合計すると、およそ1000時間になります。はっきり言って全然足りません。「中・高・大と8年も勉強した」と言いますが、たった1000時間で英語が話せるようになると思うのが大間違い。

 しかもこの3000時間というのは国務省のエリートが必死に勉強する3000時間です。授業中ぼけーっと空想にふけったり、寝ていたりする時間をカウントしちゃいけません。普通の学生さんが学校で勉強する英語の時間というのは、おそらく数百時間にすぎないのではないでしょうか。

 そこ、がっくりうなだれない。この数字は英語学習者にとってはすごく頼りになるものなんですよ。英語を勉強したいと思っている人は、これまでの自分の学習時間を計算してみましょう。

 自分が学生時代すごく頑張ったという人は1000時間とカウントして、残りの2000時間をマスターするまでの期間で割るのです。3年でマスターしたければ毎日2時間ですね。あまり学生時代勉強しなかったなあという人は、500時間でカウント。

 先が見えない勉強は途中で挫折しやすいのですが「あと●時間頑張れば習得できる」となれば、気分がかなり楽になります。言語オタクとおっしゃるアラトゥリエルさん、どうぞ語学の習得頑張ってくださいね。応援していますよ。

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2005年 5月 19日(木)

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