2003年04月より全国の中学校美術教材として使われる『映像メディア表現』が、TDKより発売されました。当サイト『幻想画廊』の3作品が掲載されています。合成写真の作り方も学べますよ。中学生のみなさんはぜひこの教材で作品作りをしてみてくださいね!
『映像メディア表現』は全国の中学校で使われています
TDKの『映像メディア表現』は一般向けではなく、学校の美術教材として発売されましたので一般の方はご覧になる機会がないかもしれません。そこで私が関わった部分のみ記事でご紹介することにしますね。(TDKのサイトの該当ページはこちらです ※リンク切れ)
映像メディア表現は「文字とイラストのレイアウト」「2次元CGと3次元CG」「CGアニメーション」「クレイアニメーション」「写真加工」の4部門について学ぶことができます。
写真加工をやってみよう&作品を鑑賞しよう
3Dアニメで作られた美術の先生が、アニメーションで喋りながら各部門について詳しく教えてくれます。この教材の「写真加工」の部門で当サイト『幻想画廊』の作品3作品が掲載されました! また「写真加工をやってみよう」では、合成写真の作り方を私自身が解説しています。
フォトショップの魔女ことマリア・ガルシアが、なんと中学校の先生になってしまいましたよ。
写真加工の作品を鑑賞してみよう
他にも様々なアーティストの方々の作品が掲載されています。みなさん素晴らしい腕前ですね! 作品を作る上で最も大切なのが、数多くの作品を見ることです。「学ぶ」とは「まねぶ(真似する)」こと。最初は自分の好きな作家の作品を真似るのが一番の上達法です。
掲載された作品1:「恋」
『幻想画廊』の3作品が作品鑑賞コーナーで紹介されています。ギャラリーでご覧になったことがあるかもしれませんね。各作品にはこんなふうに美術の先生からのワンポイントやコメントが表示されます。

掲載された作品2:「図書館」

掲載された作品3:「発火」

写真加工をシミュレーションで学ぼう!
写真加工を学ぶコーナーでは、「恋」という作品を題材に合成写真がどのように作られるのシミュレーション体験できます。こちらは私が解説を担当しました。中学校教材版「フォトショップ講座」ですね。
写真加工をシミュレーションで学ぼう!
花、人物、背景の3枚のレイヤーを作ります。まずはそれぞれの画像をパスやアルファチャンネルなどで切り抜きます。各レイヤーごとに色相、彩度、明度を調節して自然な色合いになるように工夫します。
透明度を調節しよう!
それぞれのレイヤーは独立しているので、各レイヤーごとに透明度を変えることができます。スライダーで透明度を100%にしたり、0%にしたり。自由に動かしてみてください。これによって背景に人物が溶け込んでいるような効果を出せるんですね。
レイヤーを統合してイラスト風にしてみよう!
最後に一枚のレイヤーに統合します。そのまま完成でも良いのですが、フォトショップに搭載されているフィルターを使えば、油絵風、パステル調など様々な画像加工が一瞬でできてしまいます。フォトショップってすごいソフトですね!
全国の中学生のみなさん、ぜひ合成写真を作ってみてね
お声をかけてくださったTDK様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
それにしてもコンピュータやフォトショップの使い方を義務教育で学べるなんて、素晴らしい時代になりましたね。ぜひ学校の授業で学んだことを応用して、みなさんオリジナルの合成写真を作って楽しんでみてくださいね。
参考文献
『MacPeople Lite 2008 春号』 アスキームック
2008年03月発売の『MacPeople Lite 2008 春号』から、「Adobe Photoshop Elementsのおもしろレシピ」を連載しています。フォトショップエレメンツで楽しく簡単に画像加工できますよ。ぜひ書店でお手にとってみてくださいね。
TDK 中学校美術教材『映像メディア表現』 ※リンク切れ
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は19年前の、2003年04月12日に書かれました。最終更新は2008年03月01日でした。この美術教材は当時流行していたフラッシュで作られており、完全に破損していたたために画像で掲載しています。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。