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紅葉が美しい、良い画像が見つかりました。 こんなところをドライブなんて素敵ですね。
クルマの写真は止まっているもので構いません。背景の画像とパースの角度が合うような画像を用意してください。
あまりに遠近法が違っていると合成したときに不自然になってしまうからです。
また同じ方向から光がさしているものを選んでください。
クルマを切り抜きます。 お好きな方法でどうぞ。 窓も切り抜くのを忘れないでくださいね。
切り抜きの方法についてはフォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。
背景の画像にクルマの画像をコピーペーストして下さい。 位置を合わせます。遠近法のずれが気になる場合は【編集→変形】を選び変形させてください。
また、あまりに画像の色合いが違うときには【イメージ→色調補正→色相・彩度】を選んで、色合いを調節してください。
色合いが上手くマッチしても、影がないといかにも「張り付けました」という感じになってしまいますね。 背景のレイヤーとクルマのレイヤーの間に、新規のレイヤーを作って、エアブラシツールで影を描きます。
光の方向を考えながら少しずつ描いていくといいですね。 レイヤーパレットの不透明度の数値を下げて、影っぽく見えるように調節します。
レイヤーパレットを見てください。背景のレイヤー、影のレイヤー、クルマのレイヤーを合成します。
このように元画像を残しつつ新規レイヤーに合成する方法は、フォトショップ道場16日目「レイヤーの統合」で学びましたね。
また「切り抜いたクルマのレイヤー」の複製を作って一番上に置き、非表示にしておきます。
画像を見ると、→の方向にスピード感の焦点があります。
上で作った「背景+影+クルマのレイヤー」にスピード感を出します。 【フィルタ→ぼかし→ぼかし(放射状)】を選びます。
左のようなウィンドウが出ましたね。 「量」は大まかに言えば、スピードです。数値が大きいほど、スピード感が出ます。
方法は「ズーム」を選びます。
「ぼかしの中心」は上の画像で見た→の中心あたりにドラッグしてください。この調節はちょっと難しいですが、何度かやってみるとコツがつかめてきますよ。
おお! 一瞬にして画像が流れている感じになって、スピード感が出ましたね! でもこれだけだと、せっかくのクルマの画像が、ぶれてしまってよく見えません。
レイヤーパレットを見てください。 「切り抜いたクルマのコピー」を表示します。
レイヤーパレットの赤い□の部分をクリックして、 「切り抜いたクルマのコピー」のレイヤーにマスクを作ります。このマスクにおいて、ブラシツールで所々消していきます。
すると消したところは、下の放射線状にぼけたクルマの画像が透けて見えます。
つまり「ぶれている部分」と、「くっきりしている部分」が混在がするわけです。 これで、躍動感がありながら、クルマの存在感がある画像になるんですね。
これで完成! 無人のまま失踪するクルマができました。かっこいー!
タイヤ・ホイールを回転させる方法
ついでに止まっているクルマのタイヤを回転させる方法を学びましょう。
まずは元画像の複製を作ります。
【フィルタ→ぼかし→ぼかし(放射状)】を選び、方法の部分を「回転」にします。
ぼかしの中心はホイールの中心部分になるようにしてください。
画質はお好きなものでどうぞ。
OKをクリックすると一瞬でタイヤが回転しました!
しかし他のクルマの部分も回転してしまっていますね。
そこでマスクを作成し、タイヤ・ホイール部分以外を消してしまいます。
また元画像の複製を作り【フィルタ→ぼかし→移動】を選び、タイヤ・ホイール部分以外は水平方向に移動しているように加工します。
見事疾走するクルマができあがりました!
応用作品
小学生くらいのお子様がいらっしゃるご家庭だとたくさんの運動会の写真があるのでは?
「ぼかし(放射状)」を使えば、徒競走やリレーなどの写真もスピード感のある画像になりますよ。
応用作品では陸上競技の幅跳びの写真を加工してみました。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は16年前の、2006年07月08日/strong>に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。