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女性を切り抜きましょう。私はパスとアルファチャンネルを使って切り抜きましたがお好きな方法で結構ですよ。
切り抜きの方法については、フォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。
ひじの部分がやや欠けていますが、なんとかごまかせるので大丈夫。
見やすいように一番下に白の背景のレイヤーを作りました。
花を切り抜いて、人物の後ろに配置します。
ほかにも花をたくさん画面に散らしましょう。【編集→自由変形】で大きさを変えたり、回転させたりしてみます。
私はそのままの画像を使いましたが【イメージ→色調補正→色相・彩度】などを使って、花の色を変えても構いません。
色調補正については、フォトショップ道場13日目「色調補正(レベル補正とトーンカーブ)」で学びましたね。
新規レイヤーを作ります。一時的に他のレイヤーを非表示にすると分かりやすいですね。
そこに人物の周りに飾る、アールヌーボー調の枠を描きます。
私は茶色の四角形にしましたが、円形でもミュシャっぽいですね。色もご自由にどうぞ。
描けたらこの枠のレイヤーを一番上のレイヤーにします。
花、枠、人物の配置を決めます。ここが最も大切な部分ですから、妥協せずに納得するまでいろいろとモチーフを動かしてみましょう。
花と枠、人物が重なったり、はみ出している部分を消します。
消しゴムツールで消しても構いませんが、後で直せるようにレイヤーマスクを作ってブラシツールなどで消していくといいですよ。
この作品の場合は手前の花が枠よりも前に来ているように、また人物が枠からはみ出している部分を消しました。
一番下に背景を重ねます。花が咲き乱れる野原の画像を使ってみました。
位置を決めたら、枠からはみ出る部分を消します。
野原の背景のレイヤーと、輪の形になった花のレイヤーを結合します。つまり人物よりも後ろの背景を1枚のレイヤーにまとめるわけです。
結合したレイヤーを【イメージ→色調補正→色相・彩度】で彩度と明度を変更します。
この場合は彩度を下げて、明度を上げています。人物よりも目立たないように、薄い印象になればOKです。
背景のレイヤーで作業します。
【フィルタ→アーティスティック→水彩画】を選びます。
スライダの数値はご自分の好みで構いませんが、この作品ではブラシの細かさは「14」シャドウの濃さは「0」テクスチャは「1」にしました。
人物と花のレイヤーを一つのレイヤーに結合します。分かりやすいように、背景を非表示にしています。
このレイヤーの複製を作っておいて、元の画像の上に重ねます。
この複製レイヤーで作業をします。
【フィルタ→表現手法→輪郭検出】を選びます。するとこんな感じになりましたか? 輪郭がカラフルに描かれていますね。
次に【イメージ→色調補正→彩度を下げる】を選びます。こんな感じになりましたか?
上にこの輪郭のレイヤーがあって、下にカラーの人物のレイヤーがあるはずですよね。
この輪郭のレイヤーの描画モードを乗算にします。
描画モードについては、フォトショップ道場19日目「描画モードって何?」で学びましたね。
さて、描画モードを乗算にすると、こんな感じになるはずです。輪郭線が黒い線で描かれていますね。
余分な輪郭を消す
でもちょっと線が黒すぎるようです。輪郭のレイヤーの不透明度を60%ぐらいにしてみました。
服の部分はこれで大丈夫。でも肌がまだ黒っぽくて、あまりミュシャっぽくありませんね。
そこでこの輪郭のレイヤーにレイヤーマスクを作って、顔と手の部分の輪郭線を消してゆくことにしましょう。
消しゴムツールでもいいのですが、やり直しがきかないのでレイヤーマスクの方がいいですよ。
納得のいくまで輪郭線を消してゆきます。かなり美しくなりましたね!
さて最後の仕上げです。一番上に重ねた「枠のレイヤー」の作業にかかります。この枠を立体的に見せるようにしてみましょう。
枠のレイヤーを選択して、レイヤースタイルを選びます。この中のベベルとエンボスにチェックをいれて、「ベベル内側」を選びます。
いろいろと角度や数値を調節してみて、お好きなところで「OK」を押します。
完成です!
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は16年前の、2006年07月19日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。