モアレを取り除く方法
例として分かりやすくするためにモアレを強調した画像を作ってみました。
モアレは印刷の際に生じる点や線で作られる、濃淡の縞模様のことです。4日目で学んだCMYKカラーを思い出して下さい。
左のフェレットの画像を見るとC(シアン、藍色)、M(マゼンダ、紅色)Y(イエロー、黄色)、K(ブラック、黒色)の各色の点が浮き出ているのが分かりますよね。
印刷物をスキャナで読みとったときにこのような現象が現れます。簡単に言うと、印刷物の画素数とスキャナの画素数の差・ズレによって発生することがあるのです。これを加工で取り除きましょう。
【1】まず高解像度でスキャンし、その画像にフィルタの「ぼかし(ガウス)」をかけます。目安はモアレの点々が消えるぐらいです。この画像では分かりやすいようにおおげさにぼかしていますが、実際にはほんの少しだけにしましょう。
【2】フィルタの「シャープ→アンシャープマスク」をかけて、輪郭をはっきりさせます。なるべく元画像に近づけられるように、プレビューを見ながらスライダーをいろいろ動かしてみましょう。
【3】最後に必要であれば明るさや色調などを「イメージ→色調補正」で調整しましょう。
画像加工によるモアレ除去は、どのようにしても画質は落ちます。元の印刷物と全く同じ画像にはならないかもしれませんが、モアレくっきりの画像よりは見られるようになりますよ。
画像加工作品のパーツとして使うぐらいでしたらなんとか大丈夫。くれぐれも5日目で学んだ「著作権」にはお気をつけ下さいね。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は16年前の、2006年06月06日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。