アルファチャンネルとは何か?
アルファチャンネルとは一言で言えば「作成した選択範囲を保存するツール」です。選択範囲は12日目の道場「選択範囲を使いこなそう」で学びましたね。せっかく苦労して作った選択範囲ですから、いつでも利用できるようにアルファチャンネルに保存しておきましょう。
まずアルファチャンネルの概念を学びましょう。
アルファチャンネルはモノクロの256階調で表現されます。4日目の道場「モニタの色と印刷の色」で学んだ、グレースケール画像と同じですね。
この白と黒、グレーの部分は何を表しているのか? 切り絵を思い浮かべて頂くと分かりやすいと思います。
紙の白い部分をが切り抜かれ、黒い部分はそのままという切り絵ですね。その切り絵を元画像に重ねてみると切り抜かれた部分のみの画像を見ることができますよね。または上からスプレーを吹きかけると切り抜かれた部分のみに色がつきます。
このように特定の範囲(選択範囲)のみを表示させたり、切り抜いたり、色を塗ったりすることができるツールがアルファチャンネルです。合成画像作成に欠かせない必須ツールですよ。
アルファチャンネルを作ってみよう
では実際にアルファチャンネルを作ってみましょう。まずは選択範囲を作ります。その上で【選択範囲→選択範囲を保存】を選びます。
このようなウィンドウが開かれますので、名前(N)にお好きな名前を付けておくと使用しやすくなります。
ここで試しに選択範囲を解除してみます。点線が消えてしまいましたね。でも大丈夫。【選択範囲→選択範囲を読み込む】を選んで、チャンネル(C)の中から先ほどつけた名前のチャンネルを選んでOKをクリックしてください。
再び選択範囲の点線が現れました! この選択範囲は一度解除してしまっても何度も呼び出すことができます。また選択範囲はいくつでも保存することができますよ。
また左の図のように、○の部分をクリックすることで新規のアルファチャンネルができます。このアルファチャンネルに直接グレースケールの画像を描いて、選択範囲とすることができます。ダブルクリックで名称の変更も可能です。
レイヤーのマスクとしての使用もできます。その場合はマスク部分を非表示にすることで、切り抜かなくても切り抜いているように見えますので、元画像を壊さずにすみます。
「選択範囲の作成」→「選択範囲の保存」→「選択範囲の読み出し」という一連の流れを数回やってみるとあっけないほど簡単に理解できるはずですよ。そうなったらアルファチャンネルを自在に使いこなせるようになるでしょう。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年06月17日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。