参考作品

作り方
最初は画像のゴミとりです。10日目の道場「画像のゴミとり」で学んだように、スタンプツールなどを用いて丁寧に汚れを取り除いていきます。この作業は地味で面倒ですが、仕上がりがかなり違ってきますのでコツコツやりましょう。
画像がやや暗いのでレベル補正をしました。レベル補正については13日目の道場「色調補正(レベル補正とトーンカーブ)」で学びました。
まずは一つの方法をご紹介します。
新規レイヤーを作成して、描画モードを「カラー」にします。描画モードについては19日目の道場「描画モードって何?」で学びました。
そしてブラシで顔の部分を肌色に塗ります。はみ出したって大丈夫。あとで修正できますから気軽にドンドコ塗りましょう。ただし、必ず新規レイヤーに塗ること。直接色を塗っては絶対にダメ。
またもう一つの方法はアルファチャンネルで選択範囲のマスクを作って塗りつぶす方法です。
アルファチャンネルは17日目の道場「アルファチャンネルって何?」、選択範囲は12日目の道場「選択範囲を使いこなそう」で学びました。
このように色別にマスクをつくっておくと便利。色を選択して選択範囲を【編集→塗りつぶし】で一気に塗ることができるからです。
くれぐれも新規レイヤーを作ってから塗りつぶしてください。
また「顔」「着物」「帯」など、パーツごとに別のレイヤーを作った方が良いですね。
塗りつぶす色ですが、カラーパレットからいちいち選ぶのは大変です。
私は色見本となる画像を隣に置いて、スポイトツールで色を吸い取って塗っています。
例えばカラーの人物写真を見本に使えば、自然な肌色を選択できますね。今回は着物の色の参考に、菱川師宣(ひしかわもろのぶ)の「見返り美人」を使って色を塗りました。
マスクを使ってパーツごとに塗りつぶしてみました。
それぞれ別のレイヤーを用意し、描画モードは「カラー」にしています。
ここからは手作業。細かい色づけをブラシで行います。
帯の部分に色をつけてみました、描画モードは「オーバーレイ」にしています。
モノクロ写真に色をつける場合は「カラー」がよく使われますが、パーツによっては別の描画モードの方がしっくりくる場合もありますので、いろいろと変えてみると良いですよ。
さらに着物の柄を彩色。細かい部分がよく分からないのでグラデーションにしてごまかしました。
お化粧もほどこします。
背景にブルーを塗ってみました。描画モードは「カラー」です。
さらに肌や着物に白でハイライトを入れて、ツヤを出しました。
完成です!
応用作品
おまけで背景を変えてみました。京都の竹林です。
モノクロ写真をカラーにするのは、塗り絵に似ていますね。フォトショップを使って、おじいちゃん、おばあちゃんの写真をカラーに加工してプレゼントしてみてはいかがですか?
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年06月23日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。