気候温暖化によって熱帯雨林となった東京。ビルにはツタが絡まり、川が流れ、青空が広がっています。人間が去った後の渋谷は生命の楽園に。5億年もの時を生き続けた植物は人間よりもずっとたくましい生命なのです。
(コンテストに向けて描いたコメント)
大迫力のスペクタクル映画
全国ロードショーされている『デイ・アフター・トゥモロー』というハリウッド超大作(2004年5月~8月公開)。世界各地でハリケーンや大津波などの異常気象が都市を襲い、急激な気温の下降によって、北半球が氷河期に突入してしまうというスペクタクルSFです。街がみるみる凍っていくCGは息を呑むほどすばらしく、大迫力の映画でした。
準グランプリ受賞
この日本公式サイトで「フォトデザインコンテスト」なるイベントが催されました。世界の名所や身近な風景を使用して大規模自然災害の惨状をビジュアル化(画像加工による合成など)するというものです。
このコンテストに応募したところ、なんと私マリア・ガルシア、準グランプリを受賞することができました! わーい! 作品名『楽園』です。
このコンテストの情報は読者の xiaolin さんから教えて頂きました。ありがとうございました。
名作『みどりの守り神』
私の作品『楽園』をご覧になったxiaolinさんから、藤子・F・不二雄氏のマンガを連想したというメールをいただきました。そのマンガは『みどりの守り神』というSF(すこしふしぎ)シリーズの名作です。ご存じの方、いらっしゃいますか?
飛行機事故によって長年眠りについていた主人公の少女。目覚めると辺り一面は緑に覆われたジャングルに。やっとの思いでたどり着いた東京は想像を絶する状況になっていた! というストーリーです。
大好きな作品です。希望にあふれたラストシーンは何度読んでも胸にぐっとくるものがあります。この作品が心の中に強く印象づけられていたことと、私の趣味が結びついて『楽園』ができました。
私の趣味の一つはガーデニング。こまめに庭の手入れをしても夏は一晩明けるとすでに雑草が生えてきます。人がいなくなったらあっという間にジャングルですね。ため息をつきながらも植物のたくましさに感動します。
『みどりの守り神』に興味を持たれた方は、読んでみてくださいね。
勉強になりました!
他の受賞作品も素晴らしい力作ばかり。合成の勉強になりましたし、いい刺激をいただきました。賞品はAdobe Photoshop Elementなのですが、これどうしようかなあと考え中です。
実は飛龍幻想でも同じテーマで画像を作っているのですが、前回よりも加工技術が進歩しているのにほっとしました。画像加工の趣味がある方は数年後にもう一度同じ作品を作ってみるのも面白いかもしれません。お祝いのメールを下さったたくさんの読者の皆様ありがとうございました。

追記:2008年03月13日
この4年後、私は『MacPeople Lite 2008 春号』から「Adobe Photoshop Elementsのおもしろレシピ」という連載コラムを持つことになりました。この時いただいたElementsが役に立ちましたよ。不思議なご縁ですね。

参考文献
『みどりの守り神』(藤子不二雄)
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は19年前の、2004年07月27日(火)に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。