【幻視】月光の下、川にたたずむケンタウロスの幻想

ケンタウロスは幻想動物学のなかで最も調和のとれた動物である。

(『幻獣辞典幻獣辞典』ホルヘ・ルイス より)

静かな幻想

いつもは人物中心のポートレート風のものが多いのですが、少し雰囲気を変えて風景を中心にしてみました。下半身が馬で、上半身が人間のケンタウロスです。

月光の下、虫の鳴き声や川のせせらぎが辺りに満ちる山の中。川にたたずむケンタウロスは幻覚なのでしょうか? かすかでひっそりとした幻想を表現しました。

昼間の風景を夜の風景に変える方法

元々の風景は昼の川を写したものです。これをフォトショップで夜の川にする方法をご紹介します。

元の画像の複製を作ります。複製を「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」で色を青系に変更します。それを「フィルター」→「ぼかし(ガウス)」で適度にぼかし、モードを「乗算」にして下の元画像に重ねます。

つまり描画モードを変えることで、2枚のレイヤーのみで、昼の画像を夜の画像に変更することができるんですね。

手持ちの写真を、昼の風景を夕焼けにしたり、朝靄の風景にしたりと、時間帯を変えてみるのも面白いのではないでしょうか?

参考文献

『幻獣辞典幻獣辞典』ホルヘ・ルイス

ブエノスアイレス生まれの詩人、小説家、評論家であるホルヘ・ルイス・ボルヘス。彼は博覧強記の知の巨人です。万巻の書を読み尽くした博識ぶりに、ページごとにため息が出ます。古今東西の妖精、妖怪、幻獣について解説しています。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は22年前の、2001年09月11日(火)に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

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