【乙姫】息をかければあら不思議! 紙の魚が本物の魚に

さて女房申しけるは、「これは竜宮城と申す所なり、此所に四方に四季の草木をあらはせり。入らせ給へ、見せ申さん」とて、引具して出にけり。

(『御伽草子』市古 貞次 より)

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頭が痛い衣装の問題

このような絵を描いていて、一番困るのが衣装です。というのも背景や小道具は素材集の画像を使用できるのですが、衣装だけは合成すると光や衣類のしわなどがモデルとなじまず、不自然になってしまうのです。手持ちの服を使って工夫しているのですが、それほど衣装持ちではないので困ってしまいます。

今回の絵も衣装には苦労しました。私の着物を利用して十二単(じゅうにひとえ)っぽくしましたが、着物には厳格な決まりがあり、色の重ねや文様など時代考証的に正確なものにするには、自前の着物では限界がありました。

そんな訳で実際の十二単とは間違ったところがあると思いますが、どうぞご理解下さい……って長々と言い訳してます。はい。

息をかければあら不思議!

「乙姫」というタイトルは『浦島太郎』の竜宮城の乙姫からとりました。色とりどりの魚と女性のイメージから思いつきました。紙の魚にフッと息を吹きかけると、カラフルな熱帯魚に変わります。陰陽道(おんみょうどう)のような不思議な印象の絵になりました。

参考文献

『御伽草子』市古 貞次

絵本で知ってる浦島太郎、古典で読んだことありますか? ラストシーンが一般に流布しているお話と違うので驚きました。『一寸法師』や『酒呑童子』などよく知っているお話をあらためて読んでみるのも楽しいですよ。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は18年前の、2001年09月04日(火)に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

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