【双子】双子で大失敗! マリアのハズカシイ思い出

学校の近くに、一卵性双生児の姉妹が住んでいる家があった。わたしたちはよく、学校の塀の上から、そのかわいらしい二人を眺めていた。とても長い時間。わたしたちも同じ双子だった。ただ、運悪く、体がくっついて生まれてしまっただけ。でも、あの二人を妬んでいたわけではない。
(『マーシャとダーシャ 世界でいちばん孤独な姉妹』マーシャ・ダーシャ ジュリエット・バトラー編 より)

大学時代の大失敗

シャム双生児をテーマに描きました。

双子にまつわる思い出と言えば、大学生の時のこと。クラスに双子の姉妹がいたのですが、ずっと1年くらい双子だということに気付かずに、二人が同一人物だと思いこんでいたのです。小学校、中学校には双子の兄弟、姉妹は結構いたのですが、「まさか大学までは普通一緒に通わないだろう」という思いこみがあったのですね。

1年も発覚しなかった原因は、ずっと名字で呼んでいたことと、双子の人は間違われることが多いためか、あえて私の間違いを二人とも訂正しなかったこです。

もーやだー、寛容すぎるのよー、Yさん姉妹。今思い出しても顔が赤くなります。あーあ、大恥!

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参考文献

『マーシャとダーシャ 世界でいちばん孤独な姉妹』マーシャ・ダーシャ ジュリエット・バトラー編

ロシアの結合性一卵双生児姉妹マーシャとダーシャを書いたノンフィクションです。彼女達は今老人ホームで暮らしているそうです。幼い頃から科学者達の実験材料として扱われた過酷な人生が静かに語られています。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は22年前の、2001年11月20日(火)に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

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