(初級)フォトショップ道場12──選択範囲を使いこなそう

選択範囲とは画像上のピクセルの一定範囲です。フォトショップでは点線で囲まれた部分のことで、選択範囲内の画像の色調を変化させたり、変形させたりなど様々な画像加工を施すことができます。今回の講座は選択範囲についてです。

選択範囲を作るためのツール

ツールボックスの中の長方形選択ツール・楕円形選択ツール・一行選択ツール・一列選択ツールの4つは選択範囲を作るためのツールです。まずは長方形選択ツールを例にとってみましょう。

長方形選択ツールを選んだ状態で画像内をドラッグすると、四角形の点線がチカチカと表示されましたね。この四角形の内部が選択範囲です。


例えば【イメージ→色調補正→明るさ・コントラスト】で明るさを変えてみてください。選択範囲の中だけ明るさが変わったはずです。

このように選択範囲は加工したい部分だけを選んで加工し、それ以外の部分をそのまま保持することができるのです。

なげなわツール

つぎに四角形・円形・直線以外の選択範囲を作ってみましょう。

ツールボックスの中から「なげなわツール」を選びます。このなげなわツールでぐるりとドラッグして輪をつくると、その内部が選択範囲になります。複雑な形をした選択範囲を作るときに便利です。

なげなわツールはAltキー(オプションキー)を押しながら所々クリックすると、クリックした点が固定されて直線で結ばれます。直線上の選択範囲を作りたいときにやってみてください。

マグネットツール

「マグネットツール」は、画像のコントラストがはっきりしている部分をドラッグすると、自動的に色合いの差を感知して選択範囲を作ってくれます。

マグネットツールのオプションパレットで、エッジのコントラスト(色の感知度を調節する)、頻度(固定ポイントの数を調節する)、ぼかしなど使いやすい数値を入力しましょう。

自動選択ツール

「自動選択ツール」は、クリックした部分の色に近い範囲を自動的に選択してくれるツールです。

オプションバーの許容値(クリックした色にどのくらい近い色を選択するか設定する)を調節することによって、選択範囲を上手く作ることができます。

選択範囲の設定が画像加工のカギ

選択範囲は設定した後でも自由にぼかしを加えたり、移動、反転(選択範囲以外を選択するようにする)、変形(【選択範囲→選択範囲を変形】)することができます。納得がいくまで何度も選択範囲を変えてみましょう。

画像を切り抜くにしても、色合いを変えるにしても、合成作品・加工作品を作るためには選択範囲の設定が最重要です。まずは選択系のツールを使いこなせるように頑張りましょう。

注意書き

フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年06月12日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

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