(初級)フォトショップ道場25──奥行きのある風景を合成しましょう

遠近のある風景を使って合成作品を作る際に大切なことって何でしょう? 今回の課題では奥行きのある画像の合成を学んでみましょう。



「素材辞典・イメージブック6 103 フランス・イタリア・スペイン編」

材料

複数の画像を用意する時に気をつけねばならないのが「光の方向・角度・強さ」です。これらがそれぞれの画像で違っていると、いくら綺麗に切り抜いて合成したとしても不自然になります。

光の方向・角度・強さが違っている画像をどうしても使わなくてはならない場合は反転させたり、レベル補正や色調補正で修正を加えます。しかしよけいな手間がかかりますし、最初から光の方向・角度・強さがそろっている合成画像のリアルさには及びません。

元画像を探すときにはに着目しましょう。同じ方向に同じくらいの長さで伸びていたり、同じくらいの濃さの影になっている画像をピックアップするといいですよ。


見物している男性

「素材辞典・イメージブック2 30 人物・男性編」


凱旋門

「素材辞典・イメージブック6 103 フランス・イタリア・スペイン編」


エッフェル塔

「素材辞典・イメージブック6 103 フランス・イタリア・スペイン編」


巨人の手

「素材辞典・イメージブック18 手の表情編」


作り方

まずはそれぞれのパーツを切り抜きます。レイヤーの不透明度を変えて、背景の画像を見ながら、配置してみましょう。大きさや角度も変えてみます。

切り抜きの方法についてはフォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。


パーツを配置したところです。

エッフェル塔の鉄骨部分から背景を切り取り、巨人の指が透けて見えるようにしました。凱旋門の奥に位置して見えるように余分な部分をアルファチャンネルで消しています。

アルファチャンネルについてはフォトショップ道場17日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。

……うーん。これでもよいのですが「いかにも合成」という画像になってしまっていますね。

どうしてわざとらしい合成に見えてしまうのでしょうか?


山や建築物などの奥行きのある風景写真の合成にはちょっとしたコツがあります。

空が青く見えるのはなぜでしょうか? 太陽の光は地表に届く前に、空気中を通ります。その途中、空気に含まれる水蒸気やチリに波長の短い青色がぶつかり、散乱するからなんですね。

この性質を考えると、遠くにあるものほど、かすみがかって青色を帯びることが分かります。つまり遠くのものは青白く見えるのです。

合成をするときには遠くのモチーフほど青みがかるように明度や彩度などの色調補正したり、「ぼかし」フィルタを適用してみましょう。よりリアルな距離感が出ますよ。

「素材辞典・イメージブック5 85 世界の山・山脈編」


【イメージ→色調補正→色調・彩度】を選び、明度を上げ、彩度をやや落としました。手の部分が青白っぽくなりました。


同じように、エッフェル塔も青白くしてみました。ややぼかしもかけています。


手前の男性に【フィルタ→ぼかし→ぼかし(ガウス)】をかけて、ややぼかしてみました。

フィルタについてはフォトショップ道場20日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。


これで完成!

どしん、どしんと、フランスで繰り広げられる巨人の積み木遊び。そんなところにエッフェル塔を置かないで~。

応用作品

おまけで、全体の色調を統一してみました。


このテクニックはフォトショップ講座2 「9 : 巨大娘で、ビッグ!」で詳しく解説しています。余力のある方はちらっと見てみてくださいね☆

(中級)フォトショップ講座21──巨大娘でビッグ!(ソフトライトで自然な合成)
ギャラリーでも人気の巨大娘シリーズ。自然な合成のコツはトーンを統一すること。人物の合成の基本が学びましょう。

注意書き

フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は13年前の、2006年06月25日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

元サイト「幻想画廊」はこちらです。

トップへ戻る