オリジナルのフィルタ一覧表を作ろう
フォトショップには100種類ほどのフィルタがありますので、全てのコマンドを一つずつ試すのは面倒。それにフィルタの効果を全部暗記するのも大変です。
そこで市販のフォトショップ教材に載っている「フィルタ効果の一覧」を手元に用意しておくことをオススメします。
私の場合は教材のフィルタ効果一覧部分のみを切り取ったものや、カラーコピーしたものをホチキスで閉じ、すぐに参照できるようにモニタの前に置いています。便利ですよ。
フィルタのぼかしで「しきい値」を学ぶ
フィルタで最も良く使うのが「ぼかし」です。文字通り画像をぼんやりとぼかす効果があります。ぼかしフィルタは概念が理解しやすく頻繁に使うので、基本中の基本と言えるフィルタなんですが、結構奥が深いんですよ。
他のフィルタでもよく使う「しきい値」についてぼかしフィルタでご説明します。しきい値とは画像の中でフィルタを適用する部分と適用しない部分の境目を設定するものです。
例えば【フィルタ→ぼかし→ぼかし(詳細)】を選ぶと、こんなウィンドウが開きます。
「ぼかし(詳細)」は輪郭以外の部分をぼかすフィルタです。しきい値は、輪郭のぼかし範囲を「0.1~100.0」の間で設定できます。
このしきい値を10、50、100に動かしてみた画像がこれです(わかりやすいように、他の数値は同じにしました)
つまり、しきい値の数値が大きくなるほど、色の違いの大きな部分にもぼかしが適用されるようになるんですね。
しきい値は「このレベルまでは適用するよ」というしきいの高さを表しています。他のフィルタでもしきい値を変化させることで効果の具合が違ってきますよ。
フィルタを使う上での注意点
フィルタについて重要なのは「やりすぎないこと」です。フィルタはワンタッチで劇的に画像が変わりますので、面白くなってついついやりすぎてしまいます。
フィルタは設定されたアルゴリズムで自動的に画像を加工するため、手作業で加工された画像に比べると人工的というか不自然な印象があります。
フィルタの特性を知るためにまずは様々な効果を試して遊んでみましょう。そしてフィルタは作品に加えるスパイスとしてちょっとだけ使ってみると「あなただけの持ち味」が出るはずですよ。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年06月20日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。