作り方
都庁の写真を元画像に使います。
この画像の複製レイヤーを作成します。
複製したレイヤーのマスクを作成します。アルファチャンネルに、グラデーションツールで左の画像のように描きます。
アルファチャンネルについてはフォトショップ道場17日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。
【フィルタ→ぼかし→ぼかし(ガウス)】によって複製のレイヤーをぼかします。プレビュー画面を見ながら適度な数値にしてください。
するとこんなふうに、上部と下部がぼけましたね。
都庁やその付近の建物にピントが合っているように加工します。
新たなアルファチャンネルを作成します。左の画像のように、建物の部分のみが表示されるようにマスクを作ります。
ぼかしを入れた複製のレイヤーで、先ほど作ったアルファチャンネルの選択範囲を読み込んで、ぼけた部分を非表示にします。
すると建物の部分は元画像のレイヤー(ぼけていない画像)が表示されるので、左の画像のようになるはずです。
さらにフォーカスの具合をリアルにするために、ぼかした複製のレイヤーのマスクをブラシツールで丁寧に塗って、ボケ具合を調節します。
赤い丸で囲んだ部分などを修正すると良いでしょう。
ミニチュアはペイントが派手な色になっているものです。全体的に彩度を上げるとそれらしくなります。
【イメージ→色調補正→色相彩度】を選び、彩度のスライダを右側にずらします。
できれば元画像を直接補正するのではなく【レイヤー→新規調整レイヤー→レベル補正】で変更できるようにしておきましょう。
すると鮮やかな色に変化し、ミニチュアっぽくなりました!
大きさを比べるものを画面中に入れると、さらにミニチュアのように錯覚しますよ。
この場合カギを合成して、建物の大きさが小さく見えるようにしてみました。
超ミニミニ都庁の完成!
ミニチュア化画像加工に向いている画像とは
ミニチュア化するために大切なのは、元画像選びです。向いている画像と向いていない画像があるんですよ。
向いている画像は
(1)遠近がはっきり分かる画像
(2)俯瞰(ふかん・上空から下を見下ろしたような画像)画像
(3)乗り物の場合、動いていない(ブレていない)画像
です。
左のような画像はとても向いていますね。上記の方法でミニチュア化加工を施します。
さらにスポンジツールのオプションバーで「彩度を上げる」を選択し、ところどころこすって鮮やかにするとリアルです。
ミニチュア高速道路です。
模型でこんな細かいものを作るのは大変だけど、フォトショップなら簡単にミニチュアを作れますね☆
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年06月29日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。