【金魚】アジアンマーメイドは短足? 東洋の人魚のプロポーション

仮に生まれていたとすればその人魚は現在百歳を超える。現存していればそういうことになるが、日本の伝承に従えば人魚は長寿であるらしい。

(『ウォーレスの人魚』岩井俊二 より)

チャイナマーメイド

相変わらずまだまだ暑いですねー。ということで涼しげな作品を描いてみました。チャイナ服と京劇風のお化粧の、一風変わった人魚です。暑い夏も金魚鉢のプールでひんやり……と過ごせればいいですね。

日本の金魚

金魚はいろんな種類がいます。日本でよく飼われている「和金」(わきん)の画像はたくさんあったのですが、すんなり、ほっそりしすぎていて、人物とのバランスが合いませんでした。それででっぷりとしてひれが美しい「流金」(りゅうきん)を使って、合成してみました。私も昔この流金のタイプの金魚を飼っていましたが、ひらひらとひれが水の中で映えて、とても愛らしいんですよ。

東洋の人魚のプロポーション

よく見るとこの人魚かなり胴が短いのですが、東洋の人魚はこのように寸詰まりに描かれていることが多いんですね。『今昔百鬼拾遺』の人魚しかり、『山海経』の人魚しかり。ギャラリーの人魚も東洋風にしてみたのですが、もうちょっとスタイル良くしてもよかったかな?

ちなみに、アジアの人魚はこんな感じです。

「山海経」の人魚らしきもの・氐人(テイジン) / 氐人(テイジン) ― 中国に伝わる人魚のような怪人 ―|珍奇ノート

1822年にロンドンで見せ物になっていたP・T・バーナムのフィジーの人魚。サルのミイラと鮭で作られた偽物。日本の剥製師によって作られた。 / Fiji mermaid – Wikipedia
『グレイティスト・ショーマン』P・T・バーナムってどんな人?
死後100年が経っても『グレイティスト・ショーマン』などの映画で注目を集めるP・T・バーナム。まさに偉大な興行師です。彼の類まれなる商才や、仰天のエピソードをご紹介します。

化粧はデジタルでなく、アナログに

化粧は画像を加工する時点でデジタルに施すのではなく、直接自分の肌に塗ってから写真に撮っています。というのもデジタルな化粧はどうも光の反射が人工的な感じがしてしまうからです。モニター上の画像は解像度を72ppi に落としてあるのでそれほど分かりませんが、印刷や現像に出した場合には目立ってしまうのです(原画は300ppi で描いています)。

今回の絵は目の周りの赤色を強調し、金魚の赤色と合わせました。金魚鉢の青色との色的な対比も上手くいったと思います。

関連記事

【高丘親王航海記】澁澤龍彦の幻想文学の最高峰『高丘親王航海記』
天竺にはね、わたしたちの見たこともないような鳥けものが野山をはね回り、めずらしい草木や花が庭をいろどっているのよ。そして空には天人が飛んでいるのよ。そればかりではないわ。天竺では、なにもかもがわたしたちの世界とは反対なの。私たちの昼は天竺の夜。わたしたちの夏は天竺の冬。(『高丘親王航海記』澁澤龍彦 より)

参考文献

『ウォーレスの人魚』岩井俊二

人魚伝説を大胆な仮説で描いた幻想・SF小説。人間と人魚という種族を超えた愛が、胸に迫ります。これまでの人魚のイメージとは全く違いますが、とても魅力的な人魚です。

mermaids, merman, and sea nymphs (English) ※リンク切れ

イラストレーションの人魚がたくさん。キュートな人魚、セクシーな人魚、コミカルな人魚……。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2001年08月28日(火)に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。他サイトの画像は2019年の外部リンクの画像に置き換えました。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

元サイト「幻想画廊」はこちらです。

トップへ戻る