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巨大娘画像を作る時には「遠近感」に気をつけてください。
方向は気にしなくても大丈夫ですが、遠景と近景の比率・割合が似た画像を用意することが大切です。
つまりこの写真だと、人物の写真の遠景は左側、風景の写真の遠景は右側にありますね。これは大丈夫。
でも遠近の比率・割合が極端に違う2枚を選んでしまうと、上手く合成できません。じっくりと素材選びをしましょう。
人物を切り抜きます。私はパスで切り抜きましたがお好きな方法で切り抜いて下さい。
切り抜きの方法については、フォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。
ベッドに寝ころんでいるため、左手と膝の部分がシーツに隠れてしまっています。ここは仕方がないのでスタンプツールやエアブラシなど使って描き足しましょう。
スタンプツールの使い方については、フォトショップ道場21日目「電線を消しましょう」で学びました
コピー&ペーストで、人物を風景の写真の上に置きます。
【編集→自由変形】で、人物の位置や大きさ、向きを変えます。場合によっては遠近感を統一するために【編集→変形→自由な形に】で違和感のないように人物を変形させます。
風景の画像は普通、遠景がぼけていて近景にピントが合っていることが多いです。
この場合は、背景のボケ具合と、人物のボケ具合が合っていません。これを合わせないと不自然ですね。
奥行きのある風景の合成法については、フォトショップ道場25日目「奥行きのある風景を合成しましょう」で学びましたね。
まず背景のコピーを作りましょう。その背景のコピーを【フィルタ→ぼかし→ぼかし(ガウス)】でぼかします。
背景のコピーにレイヤーマスクを作ります。このレイヤーマスクを選択して、グラデーションツールで左下から右上にかけて塗ると、背景のコピーのレイヤー(ぼけた画像)の左下から右上にかけてが消えて、遠景に向かって、自然にぼけた画像になります。
人物のレイヤーの下に新規レイヤーを作ります。ブラシツールなどを使って影を描き込みます。
この影の描写が一番難しいです。安易にドロップシャドウを使うと不自然な影になりますので、できれば実際に自分が寝ころんでみて影を観察しながらブラシで描いてみましょう。
さらに、自然な合成になるように一工夫。
合成写真が不自然になってしまう原因の一つは、それぞれのレイヤーのトーン(色調)が違っているからです。
左はトーンの違いが分かりやすいように、大げさに色分けしたものです。
元の画像を見てみて下さい。人物は朝日によって黄色っぽい色調ですが、風景は青空によって青っぽい色調になっています。これが不自然さの原因。
簡単にトーンを統一する方法をご紹介しましょう。
一番上に新規のレイヤーを作ります。ここを1色で塗りつぶします。
この場合はオレンジっぽい色にしましたが、画像によっては、青や赤など、別の色の方が自然である場合もあります。
オレンジ色で塗りつぶしたレイヤーの描画モードをソフトライトにします。
それぞれのレイヤーにオレンジ色のレイヤーがソフトライトで作用するので、全体的にトーンが統一されました。
もし不自然な場合、オレンジ色で塗りつぶしたレイヤーの不透明度の数値を調整してください。この場合は100%のままにしました。
左の画像のように自然な色合いになりました。
描画モードについては、フォトショップ道場19日目「描画モードって何?」で学びましたね。
ぼかしツールを選び、人物のレイヤーで作業します。適度なブラシの大きさ、強さで人物と風景がなじむように手作業でぼかします。
このあたりの丁寧な仕事がリアルさを向上させますよ。
できました! 今回は簡単に人物と背景のみでしたが、いろんなパーツを合成しても面白い画像になりそうですね。工夫してみましょう。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年07月21日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。