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予習
描画モードとは上のレイヤーの画像と、下のレイヤーの画像を重ねる時の様々な色の合成方法です。
描画モードには「通常」「ディザ合成」「乗算」「スクリーン」「オーバーレイ」「ソフトライト」「ハードライト」……といろんな種類があります。全部説明することは大変なので今回の講座では描画モードの一つ「オーバーレイ」を使ってみましょう。
「オーバーレイ」は下の画像のハイライト(白い部分)は明るくシャドウ(暗い部分)は暗く、上の画像に適用してくれます。なので、立体が持つ光と影がきれいに転写されるんですね。
男性の背中の写真を用意しました。どちらかというと、女性よりも、筋肉による凹凸がある男性の体の方が効果が分かりやすいと思います。
人物を切り抜きましょう。お好きな方法で構いません。
切り抜きの方法についてはフォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。
背景を白で塗りつぶしました。
少し肌の色がくすんでいたので【イメージ→色調補正→レベル補正】で補正しました。 骨格と筋肉が強調されて、肌の色も明るくなりました。
レベル補正についてはフォトショップ道場13日目「色調補正(レベル補正とトーンカーブ)」で学びましたね。
刺青の画像を作ります。これも背景から切り抜いておきましょう。
刺青の画像をコピーして人物の画像にペーストします。 【編集→自由変形】で、大きさを変え、ちょうどいい位置になるように移動してください。
レイヤーパレットを見てください。描画モードという項目がありますね。刺青のレイヤーのモードを「オーバーレイ」に変えてみてください。
描画モードについてはフォトショップ道場19日目「描画モードって何?」で学びましたね。
一瞬で背中にぺったり唐獅子が張り付きました! でも元の色とかなり色が変わってしまってしまいました。そこで、元の刺青の色になるように工夫してみましょう。
刺青の形のマスクを作ります。
男性の画像のレイヤーでこのマスクの選択範囲を呼び出し、【イメージ→色調補正→彩度を下げる】を選択すると、画像がモノクロになりました(この画像は刺青のレイヤーを非表示にしています)
選択範囲の呼び出し方についてはフォトショップ道場17日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。
再び、レイヤーパレットの、刺青のレイヤーを表示します(描画モードは「オーバーレイ」でしたね)。刺青が肌に描かれているように見えます。
これで完成!
応用作品
描画モードによる画像の合成は結構使えますよ。例えば、「自分のお気に入りの車をペイント」したり「建物の壁一面に画像を貼り付ける」なんてことも簡単!
左の画像では『幻想画廊』の画像をリンゴにはりつけてみました。リンゴの形に合わせて、フィルターと自由変形で画像をゆがませています。
注意書き
フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。
このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は16年前の、2006年07月06日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。