(中級)フォトショップ講座10──雷とオーラでサイキックに(描画フィルタ)

オーラで包まれた超能力者を描いてみましょう。フィルタの「雲模様」を使うともやもやとした気体の画像を簡単に描くことができますよ。

素材辞典・イメージブック2 39 人物・こども編

関連ギャラリー作品

【ヒンズーロープ】天まで上がったロープを上る少年はどうなってしまうの?
インド人はその籠から三十フィートばかりの頑丈なロープをとりだし、手を二、三度動かして術をほどこすと、それを空へ投げあげた。ロープはそのまま突ったっていた。(『登りつめれば』ジョン・コリアー より)



元画像に少年の写真を使いました。カワイイ男の子ですね。


少年を切り抜きます。 お好きな方法でどうぞ。

切り抜きの方法についてはフォトショップ道場18日目「いろんな切り抜きの方法」で学びましたね。

背景は黒く塗りつぶしておきます。


最初は少年の輪郭に沿ったオーラを作ります。

【レイヤー→レイヤースタイル→光彩(外側)】を選びます。左の画像のようなウィンドウが開きます。

「スタイル」は光彩(外側)にチェックを入れます。「不透明度」「スプレッド」「サイズ」のスライダを調節して適度な量の光彩にします。 色は水色にしてみました。


OKをクリックすると少年を取り囲むオーラができました。


次に背景の雷のようなオーラを作りましょう。

チャンネルパレットを見ます。ここに新規アルファチャンネルを作りましょう。

【フィルタ→描画→雲模様1】を選びます。すると真っ黒なアルファチャンネルに雲模様が描かれましたね。


そのアルファチャンネルのまま、今度は【フィルタ→描画→雲模様2】(2の方です)を選びます。

すると左のような画像になりました。 雲模様はやるたびに違った画像になりますので、気に入らない場合は何度かやり直してください。


そのアルファチャンネルのまま【イメージ→色調補正→トーンカーブ】を選びます。

左のようなウィンドウが開きますので、このカーブをドラッグして、赤線のような形になるようにしてください。


雲模様がこんな風になりました。


【イメージ→色調補正→階調の反転】を選びます。一瞬にして画像の白黒が反転しました。 これが雷のようなオーラを作るための選択範囲になります。


少年のレイヤーの下に新規レイヤーを作ります。

【選択範囲→選択範囲を読み込む】を選んで、先ほど作ったアルファチャンネル(雷オーラの元)を読み込みます。

選択範囲の読み込み方についてはフォトショップ道場17日目「アルファチャンネルって何?」で学びましたね。

左のような点々の選択範囲が画面に現れましたね。


描画色に先ほどのオーラで使った水色を選んで【編集→塗りつぶし】を選びます。

雷のようなオーラが描かれました。


この雷のようなオーラのレイヤーの複製を作ります。

この複製のレイヤーを少年のレイヤーの上に移動します。


移動したレイヤーを【編集→変形→水平方向に反転】します。次に【編集→変形→180度回転】を選びます。 全く同じ画像でも、反転して回転するとまったく別物に見えますね。


少年の上にある雷のレイヤーの色が濃すぎるので、レイヤーの不透明度を50%に下げてみました。

雷が自然に見えるように、マスクを作って所々適当に消してみました。


もうひとつおまけで少年の目を赤く塗ってみました。キラーン!

完成です。超能力少年です。


応用作品

Incredible Image Pak 65,000

観光旅行で撮影した風景も、このテクニックを使えば不思議な風景に早変わりします。みなさんのアルバムに眠っている写真を新しく蘇らせてみませんか?


(1)【背景の雷】今回の講座の「雷オーラ」の作り方を応用して黄色の雷を作りました。

(2)【下の方のぼんやりした霧】【フィルタ→描画→雲模様1】をアルファチャンネルに作り選択範囲を読み込んで白で塗りつぶしました。

(3)【どしゃ降りの雨】「フォトショップ講座・第3回」でやりましたね。


注意書き

フォトショップは多彩な機能が搭載されているソフトです。この方法は唯一のやり方ではありません。具体例としていくつか加工法をご紹介しますが、他のもっと良いやり方があるかもしれません。あなただけのやりやすい加工法を見つけるためにもいろんなやり方にトライしてみてくださいね。

このブログは2001年07月23日開設のサイト「幻想画廊」を2019年にWordpressで移築したものです。この記事は17年前の、2006年07月10日に書かれました。文章の内容を変えずにそのまま転載してあります。リンク切れなど不備もありますが、どうぞご了承くださいませ。

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